シロアリはどのように侵入するのか
沖縄の家屋は白蟻被害を受け易い
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沖縄の家屋は、台風対策のために、殆どが上の図のような、ブロックやコンクリート(RC)造りになっております。更にまた、どの家屋でも、白蟻侵入対策で土間にコンクリートを打つなど工夫をしているようですが、実際は、築年数が経ちコンクリート部分に亀裂などが生ずると、白蟻は容赦なくそこから侵入してきます。
沖縄の家屋におけるシロアリの侵入のしかた
- 土間コンクリートと、布基礎部分の亀裂から侵入。
- 配電用のパイプ等から侵入。
- ブロックの内部孔から侵入。
- 羽蟻の群飛時期に、家屋に侵入して、水気の多い場所に巣を作る。
シロアリの発見法
建物をシロアリから守るには早期発見がなによりも重要です。シロアリが侵入しているかどうかは、素人でも下記の手がかりで簡単に調べられます。
家屋の周りや庭を調査
白蟻調査のポイントはまず庭の調査から行います。白蟻はコロニーから約50~100mの距離を移動しながら餌場を探します。
もし庭に白蟻の被害が見つかれば、そこから半径50~100m以内にコロニーがあるものと断定でき、家屋にシロアリが侵入する可能性も高い状態にあると言えます。
調査方法は、庭の木材やダンボール箱をどかして、土やコンクリート部分との接触部分を調べます。
また庭の添え木や濡縁の下など、普段日の当たらない場所に食害や蟻道が無いかを調べてみます。
右の写真は、放置されていたベニヤ板をどかした際、シロアリの蟻道を確認した時のものです。
蟻道や蟻土の確認
▼蟻道(ぎどう)
シロアリは土でつくったトンネル(蟻道)をつくって侵入してきますので、建物の基礎や束石・土台などの表面に蟻道がついていないかを調べましょう。
▼蟻土(ぎど)
シロアリは木材の割れ目や継ぎ目に排出物や土砂(蟻土)を運んできて詰めたり、盛り上げたりします。ときには内部がシロアリの巣になっていることもあります。
シロアリの食痕や空洞音
シロアリは木材の軟かい春材部を好んで食べ、硬い秋材部を食い残しますので、木口面では年輪に沿って同心円状の食痕を示します。
またシロアリは光や風を嫌い木材の表層を残して内部だけを侵食しますので、木材の表面から軽くたたいて空洞音がするかどうか確認したり、また強く押したり、ドライバーでほじくってみるのもよいでしょう。
シロアリが侵入して、食害が進んでいる場合は、簡単に穴があいたり、こわれたりします。
右は、すでに柱の中身を全て食い荒らした柱の写真です。既に食べるところが無くなったのか、表面にまで食害が及んでいる状態です。
群飛(羽蟻)…沖縄での群飛の時期
▼ヤマトシロアリの羽蟻は、2月~3月迄の昼間に群飛。殊に雨上がりで、風のない日に群飛します。
▼イエシロアリの羽蟻は。5月~7月迄の夜に群飛。電灯や街灯などに群がってきます。
いずれにしても、シロアリの群飛が近所で見られた場合は、シロアリの巣が近くにあると言う事であり、気をつけなければなりません。