沖縄の梅雨時期にはイエシロアリの羽アリが飛び出します。
この時期は、私達にとって一年の中でもっとも忙しくて、夜もあまり寝れなくなるのですが、頑張って仕事をこなしていきます。
沖縄のイエシロアリの羽アリ(有翅虫)は、5月~6月の少々蒸し暑く風が穏やかな夜に、屋内・屋外問わず、蟻道や蟻土などの被害箇所から、数千匹~数万匹が一気に飛び出します。
イエシロアリの羽アリ(有翅虫)
空中から降り立った羽アリは直ぐに羽を落とし、オスとメスが「つがい」となり、巣を作るに絶好の隙間を探しはじめます。
この羽アリの「つがい」こそが、王アリと女王アリになって、一年もすれば大きなコロニーを形成しはじめるのです。
そして毎年のことですが、梅雨入りをした沖縄のこの時期には、お客様からの「緊急のお問い合わせ」が殺到します。
中でも一番多いお問い合わせは、「屋内で数千匹もの羽アリが飛び立っているがどうしたらいいの?今すぐどうにかして欲しい…」という内容です。
シロアリがいっせいに飛ぶ姿は、あまりにも異様で、また人の視界を遮るほどの群飛なので、その状況に遭遇したお客様は、「我が家は、もう住めないほどの被害を被っているのではないか…」等と心配をなさるようです。
しかし、この羽アリが、直ぐに家を食べはじめる訳ではありませんので、どうぞご安心を…。
被害は大したことがなくとも、羽アリだけは「ド派手」に飛び出す習性があるので、それをご覧になれば、殆どの方がとても驚かれます。
家屋の中で羽アリが飛び出した場合の対処方法…
もし家の中で羽アリが飛び立った時はこのように対処してみましょう。
まずイエシロアリの羽アリは街灯の光(ことに蛍光灯の光)を好みますので、まず部屋の灯りをすべて消します。
次に、庭の街灯等をなるべく沢山つけて、ドアや窓を全開にします。すると、飛び立った羽アリは街灯に誘われて外に出ていきます。もしすでに床や畳にシロアリが落ちてしまった場合は、掃除機で吸うのが良いでしょう。
昔の人は、「よくバケツに水を入れて屋内の蛍光灯や電灯の真下に置くなどの処置をした」と聞きます。じつは、これ迷信なのです。
これは水に反射した蛍光灯の光に誘われた羽アリが水に飛び込んだだけで、すべてのシロアリがバケツの水の中に飛び込むというわけではありません。ですからこの方法が絶対によい対処法とは言いきることは出来ません。
もう一度復習ですが、「羽アリが屋内で発生した場合」
- とにかく室内の明かりをすべて消すこと。
- そして街灯を点灯したり、スタンド式蛍光灯を庭に置くなどして、羽アリを屋外に誘引することが一番です。
- そしてなるべく早めにシロアリ駆除業者に相談なさることをお勧めします。
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